cool as ice

シスター・レイこそは、黒人音楽であるブルースやR&Bから派生し、そこからどうしても脱却することができなかったロックミュージックが初めて産みだした、まったくグルーヴもスウィングもしないゴミ屑のようなヘヴィメタルミュージックだったというようなことを誰かが言っていた(記憶違いかもしれない)。
 そしてスーサイド、ネオン・ボーイズ、初期のテレヴィジョンを経てNo New Yorkにたどり着いた時点でその流れは終わってしまった。
勿論同時期にはリス・チャサムもグレン・ブランカも居たけれど彼らは出自がまったく違って、単なるガキやチンピラではなかったし理論にも技術にも長けた大人だった。ブランカのTheoretical GirlsがNo New Yorkからオミットされたのもイーノの嗅覚がそうさせたのかもしれない。
 No New Yorkの乱痴気騒ぎが一瞬で終わったあとルー・リードはバイノーラル録音も空しくダンゴのように煮詰められたストリート・ハッスルとベルズをリリースする。
 この2枚は60年代末から連綿と続いてきた所謂ニューヨーク・ロックの極点であり終着点だった。それ以降は憧憬とともに短かった季節を振り返るか、いち早く死者の墓を暴く事で新世代の敬畏を集めるのに躍起になるようなひとたちが主流になっていってしまった。

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