楽屋に続く階段を上っていくと途中にファレンが座っていて肩で息をしていた。僕は軽く会釈して持参したGet On Downの仏本を取り出すと「フランス語版じゃないか、こんなの出てたんだな」と言ってサインしてくれた。
打ち上げの席でコルクホーンにWARSAW PAKTのLPを差し出すと横に居たファレンがジャケットを覗き込んで「うわ、すごいの出てきたよ、何十年ぶりだ?(インサートの写真を見て)アンディ、若いじゃないか!」と盛んに冷やかした。コルクホーンは恥ずかしそうにニガ笑いしながらcheersとだけ書いて、それから自作だというCDRを1枚くれた。
ノッティングヒル・コネクション。20年前のことだ。