月別アーカイブ: 2013年8月

順列と組み合わせ

 山辺くんや二見くんに誘われて年に何度かDJをやることがある。元々はもちろんDJなどやったこともなくて、数年前山辺くんに誘われてから見様見真似でやりはじめた。
 と言っても特殊技能もワザもないので好きな曲を適当につなげてかけるだけなのだが、先日にせんねんもんだいの新作リリースパーティーでzeloneよりお声がかかりリキッドルームの2Fでやることになった。
 慣れない場所で多少緊張したがつつがなく終了、来場していたかよちゃんと雑談しながら一服してたとき、たまにUstとかで観るDJってなにを忙しそうにツマミいじってるんだろうね、こっちはレコードかけたら次のをかけるまでやることないのに、という話になった。そういえば坂本もそう言ってたな、なにやってるんだろ。かよちゃんは、暇だからただツマミいじってるだけでしょ?という。まあ本当は違うんだろうけど、そうだよね多分、ということでお互い納得した。
 自分がDJをやるときは基本仲間内の酒飲み話のBGM的な意味合いの場合が多いので当たり障りの無いフツーにいい曲、楽しめる(と自分がおもう)曲ばかりで、いろんな意味でヤバいレコードや、ちょっとコレは、的なレコードはかけないようにしている。
 
 昔、灰野さんがウチによく遊びに来てた頃、昼12時から夜12時過ぎまでずっとレコードかけながらああだこうだと延々と、あ、それ知らない、お、それそれ聴かせて、なんて飽きもせずにやってたが、もう電車なくなるのにな、と心配してると三浦くんがクルマで迎えにくるのだった。
 余談だがゆら帝のこともその頃、灰野さんから初めてきいた。「最近なんか面白いバンドない?対バン探してるんだけど」「ゆらゆら帝国ってバンド知ってる?」「知らない」「4人組でギター2人のアンサンブルが面白いよ、ちょっとクイックシルバーぽくて」「へー、じゃあ今度みてみようかな」「でもねえ、音は面白いんだけどステージでヘンな事するんだよね」「….」  まだ4人編成だった頃の話だ。
 逆に灰野さんちに遊びに行く時はお返しにと僕の知らないレコードを教えてくれるのだが、だいたいイニシエーション的な質問があって、「石原くんは○○知ってる?XX聴いてるよね?誰それのレコードでいいのはどれだとおもう?」正解すると「そう!それなんだよ、じゃあ…他のひとには教えないでよ」といって教えてくれる。一回レッドの誘導尋問に引っかかってうっかりひとつ漏らしてしまった事があり、あとでえらく文句を言われた。
 モノには順番があるというのはよく判るし、のちにゆら帝がブレイクしたときに邦楽ではゆら帝が好きで、洋楽はピーター・アイヴァースとエリカとシルバーアップルズとスーサイドが好きです(他はよく知りません)みたいなファンが大量に湧いて、あげくそのスジ(コアな音楽マニア)から皮肉られて坂本が言うんじゃなかったとこぼしてたこともあった。
 ジムもどこかで言ってたけど、その音楽の固有の文脈がわからなければそれは単なる情報、知ってるだけ、聴いただけ、経験ではないということだろう。もちろん、そこを起点に自分なりに掘っていってまったく違う地平に達した人たちもいるだろうから功罪相半ばするといったところか。
まして、音楽をなりわいにしてるんじゃないんだからどういう偏った聴き方をしようと勝手だろう、このひとでなし!、などといわれなき非難中傷を浴びせられた日には、そう言われてしまえばミもフタもない、というか御説ごもっとも、「へえへえひとではございやせん」と捨てゼリフのひとつも吐きながら尾羽打ち枯らして退散するしかない。
 でもやはり自分なりの文脈と嗅覚で音楽を聴いて来た人と話をするのはたとえ基本的な趣味の違いがあったとしても楽しいもので、ここ10年ぐらいで色んな人と知り合ったが今も定期的に交流があったり一緒に音楽を作ったりするのはそういう人達かな。

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まとめ+加筆その1

 70年代末だったか80年に入ってからだったか、パンク発生以降、ロックのスポンジ化(イーノ)とハヤリスタリが激しさを増して、昨日NO NEW YORK、POP GROUP、今日はTG、NWW、ホワイトハウスという塩梅で輸入レコード屋も常にアンテナを全方位に広げておく必要があったので大変だっただろうと想像する。

 そんな東京の輸入盤屋の中でも当時、嗅覚鋭く入荷も早かったのが数年前にツブレたCISCOだった。折しもレジデンツやクロームなど米西海岸の先鋭音響が話題に上りだした時期で、HEAVENやJAM(自販機雑誌の方)でLAFMS(ロサンジェルス・フリーミュージック・ソサエティの通称) のレコードの記事を読んで広告の出ていた新宿3丁目のCISCOへ(アルタに移る前は3丁目の雑居ビルに入っていた)。AIRWAYとBLUB KRADのLPが平積みになっていて値段はそれぞれ¥3800。アメ盤新譜にしては高いな、と思ったがお客さんがどんどん来て「あの~予約してたLAFMSの。。」「はいはい」てなかんじで次々と売れて行く。これは今買わないと無くなるとおもい、2枚とも買った。内容はまだ学生だった当時の自分にとっては最高に刺激的だったがLAFMSのそれ以前の盤は暫くして中古で見つけるまで入手できなかった(CISCOの値段設定に関しては後にHEAVEN紙上でも糾弾されていた)。
 なにしろ音楽誌やマイナー雑誌だけでなく、当時先端だった流行通信のようなファッション誌でもLAFMSやTG、アヴァンギャルド系のレコードやドゥルーズやデリダが取り上げられるという、ニューアカデミズム/ポストモダン大流行の時代である。そういった嗜好を持つ10代の早熟な少年少女が東京には腐るほど居た。
 とはいえ、連日次から次へと刊行される本や雑誌、レコ屋に新入荷した内容もわからぬような輸入盤を買い続けるには(今と違って買わない限り聴けない)それなりの経済力や根気も必要だっただろうから、現在の、ネットをくまなく巡回していれば無料でマニアックな知識や情報も得られると過信しているような情報ジャンキーとは質も熱意も違ったのだろう。まあ、どっちもどっちって話だけれど。

 当時よく行っていた池袋のアール・ヴィヴァン(現代音楽のレコード・美術書を中心に扱っていた)でもLAFMSやデヴィッド・ローゼンブームの在庫を尋ねてみたがもう廃盤で入荷しないという。代わりにローゼンブーム・プロデュースという事でJ.JASMINEのLPを購入。現音ではない女性ヴォーカルものだがすぐに気に入った。
 その帰りに高円寺の中古盤屋で偶然にもそのローゼンブーム・脳波音楽のLPを見つけたので喜び勇んで帰宅、聴いてみると、プ〜〜といってるだけだった。
 アール・ヴィヴァンは渋谷パルコや原宿セントラルアパートにもストアデイズやかんかんぽあといった姉妹店(?)をオープンしたが短命に終わった記憶がある。もう名前を覚えてる人も少ないかもしれない。

 CISCOといえば宇田川町のCISCOも店員がAIRWAYのTシャツ着てるしラモンテやグリッペをはじめ仏SHANDAR各種が(もちろん新品)大量に平積みになってるし、こんなに売れるのかなと危惧してたらやはりしばらくしてバーゲンになって¥1000前後で投げ売りされていた。
 それでも売れなかったらしく数年後CISCOに入社した友達が先輩にきいたところ、結局LAFMSやSHANDARの大量の売れ残りは夢の島に箱ごと投棄した という…アヴァンギャルド好きだったその友達は慌てて夢の島へ探しに行ったようだが見つかる訳も無く(笑)バブルの到来とともに時代はユーロビート、アシッドハウスに移行しはじめていた。

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rest stay relationship

なぜ、このご時勢にHPはまだしもブログまでとお思いでしょう。自分でもまったくやる気はなかったしHPすら考えた事はなかった。

先日、例によって新宿Tに於けるzelone社長坂本、同じくzeloneマネージャーの藤原両氏と常連のしゅんくんとたわいのないヨタ話の最中、僕がたまに某レーベルのtwitterに寄稿(というほどのものではないけど)していた「ジャーマンロック今は昔」や80年代初頭の東京の輸入レコード店の話が面白かった、もっと読みたいよ、と坂本くんよりリクエストがあり、またそのうちにねとお茶を濁していたのだがtwitterだと時間が経つと消えていくのでアーカイヴとして残すべきだと藤原さん。しゅんくんが仕事柄、簡単なHPならすぐ出来ますよと言ったものだから否応無く場が盛り上がってしまい、ちょっと酔ってたのもあって承諾してしまった。

飲みの場での話しだし、みんな忘れてるだろうとタカをくくってたら次の日早速しゅんくんから出来ましたよ、と僕と藤原さんにメールが。
あっという間にいろいろ整備されてこうなった次第。
とりあえず何か書けと言われてるんだが、気分屋なので継続できるかどうかは判らない。

差し当たっては、今までに書いた拙文をまとめておこうかと。

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Live

■2013年10月6日(日)
【U.F.O.CLUB presents 石原洋・割礼 2マン】

LIVE:
・石原洋 with Friends(石原洋+見汐麻衣+北田智裕+山本達久)
・割礼

OPEN 18:30 / START 19:30
前売¥2,500(D別) / 当日¥3,000(D別)

【チケット予約】
前売りチケットのご予約は、9/6(金)16:00よりU.F.O.CLUB(03-5306-0240)にて受付開始

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