2020

 先日、山本(精一)くんと会って
「石原くん、いよいよ2020年やなあ。2020年といえば。。。」
「ケムール人だよね」
「そ!そうなんや!それを言っても誰もわかってくれんのよ~ やっぱり我々にとって2020年と言えばケムール人だよな~」

 なんのことかわからない若い人も多かろうがケムール人とは60年代のTVドラマ、ウルトラQに出てきて当時の僕らのような未就学児童を震え上がらせた異星人で可動する3つの目が左右と後頭部に並ぶのはデザインした成田亨によれば「常に怯えて周囲をうかがっている未来人」をイメージしたものだそうだ。
ケムール人の登場した作品のタイトルは「2020年の挑戦」。彼は2020年という未来の惑星からやってきたという。

 そして今年。そのころ夢想していたはずの未来の「世界」は全く異なるものになり現在は手のひらにすっぽりと収って持ち歩けるものになってしまった。その薄い長方形の物体の中に在るものが「世界」だそうだ。
世界は0と1のデータの集積。誰かが作ったプログラムではなく自分にとっての定式は見つけることができるのだろうか。

でも僕はスマホはおろか、携帯すら一度も持ったことがないんだよね。

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