アパシー

 リリースされたばかりの極東最前線3のコンピレーションCDにオウガの「tanishi13」が収録されている。話をもらってから皆でいろいろ相談したが、ライブ・トラック使用だと収録会場とのカラミもあるし新曲は無いしで過去曲の新アレンジでということに相成った。
 「confidential」録音時に一応録ったものの”普通すぎて”ボツった「タニシ」という曲を入れる事になったのだが当初から古いリズムボックスを使ったシャッフルぽいアレンジにしたかったのとジャジーでビザーレな雰囲気がいまのバンドに合うんじゃないかと考えてこういうヴァージョンを作ってみた。
 これを聴いてまさか本当のライブとおもうひとはさすがに居ないだろうけど、そういうったパートを含めていつもどおりその場のおもいつきもあって録音は順調に進行して完パケ。
 あらためて聴いてみてもいいかんじだとおもうが、ただいつもに増してシニカルさやある種の悪意と言ってもいい感覚が強く感じられるような気がした。 それは多分自分の属性でもあるだろうし、オウガ以外でも今までの僕のプロデュース作品の中にそれを感じてきたひとも確かにいるので否定はしないが、そういったシニカルさや、突き放したようなやる気の無さは今の時代、もっとも拒絶されるか忌み嫌われる感覚なのかもしれない。もっと楽しく、みんなで一緒に、という風潮の中、それに抗うものは無視されるか消えて行くしかない。

そういう時代の趨勢に声高に抵抗する気は毛頭ないけれど、もう少し、やってみてもいいかなとはおもっている。

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