liquid air

なんとなくピンク・フロイドの68年、パラディソのライブ盤(ブート)を聴く。バレットが居なくなった直後で総員疲れ果てていたのかバラバラ。方向性は決まっていたようだが手法的に無理があり、なんとなくただ抽象的なムードの垂れ流しに終始する。この1年後には未発表に終わる「The Man」組曲をモノにしてその後の成功に繋がって行く訳だが、自分だったらこんなの無断で出されたらイヤだろうな、とおもう。
学生の頃はアーティストに関わらず結構な量のブートLPに手を出していた。正規のスタジオ盤を聴いてしまうとあとはそこに行かざるを得なくて、あげく何回もスカを掴まされてほぞを噛む思いをしたものだ。世代的なこともあってビートルズやストーンズに行かなかったのがせめてもの救いだったのだろう。
しかしバレットの「unforgotten hero」やVUの「1966」テレヴィジョンの「arrow」などは音源自体が限られていた時代だったし新宿2丁目ciscoで発見したときには興奮したものだ(新品だったので内容は知らずに買った)。パティスミスはブートしか買わなかったが(アキラックスが同じ事を書いていたのは後になって知った)最初1枚もので出たロンドンのライブが2枚組になって再発されたとき追加されていた75年の「piss factory」と「horses」のライブの壮絶さ。それを聴いてしまうと76年はまだしも「easter」や78年以降のライブはカスみたいなものだった。ジョニー・サンダースは82年の「wanted dead or alive」。ルー・リードでいえば「liquid air」「some kinda love」77年の「street shuffle on 84th avenue」。ただしひとには勧めないし今さらそれを聴いたからどうなるわけでもない。知ってるひととはそのはなしが出来る、そいう程度のものだ。そういえば灰野さんと最初に話した時の話題は「アレックス・チルトンのブートLP録音してもらえないかな?」だった。なんで僕が持ってるのを知ってたんだろう。

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